

バレリーナ、上野水香さん。5歳でバレエを始め、2004年にプリンシパルとして東京バレエ団に入団。2023年3月に45歳で定年を迎えるも、新たに設けられたゲスト・プリンシパルという立場で舞台に立ち続けることが発表され、話題となります。日本のバレエ界における唯一無二の存在として、これまで同様に公演の予定が続くなか、今回「天使の綿シフォン®」のモデルとして登場してくださった上野さんに、胸の内を伺いました。

◉上野 水香(うえのみずか) プロフィール
1977年、鎌倉生まれ。93年、ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ賞を受賞後、モナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーに留学、首席で卒業。97年『くるみ割り人形』で主役デビューを果たす。2004年東京バレエ団に入団。故モーリス・ベジャールに直接指導を受け『ボレロ』を踊ることを許された、世界でも数少ないダンサーの一人となる。令和3年度文化庁
芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
―今回の撮影にはどんな手応えを感じていますか?
夢中でやったので、あっという間に感じました。「天使の綿シフォン®」の多彩なバリエーションを楽しみがら着こなせたので、きっと服の新たな魅力を発見していただけるのではないかなと思っています。
そして私自身、着心地の良さに驚かされました。しなやかなので、どんなに動いてもそっと体に馴染んでくれるし、しかもすごく軽い。肌をやさしく包んでくれるから、まるで何も着ていないかのような感覚を覚えました。
―どの写真からも、服の魅力が存分に伝わってきました。
服がシンプルなだけに、着る人や着方によって、無限の可能性があるのだろうなと想像しながら臨みました。私自身も、もっといろんな着方ができるような気がしています。例えば上にジャケットを羽織ればフォーマルにも着こなせるでしょうし、デニムに合わせてカジュアルに着ても素敵そうですね。
―特に印象に残ったカットは?
表紙です。自分でもびっくりしたほど、すごく自然な表情を引き出していただけました。そしてモノクロ写真も、記憶に残る1枚になりましたね。服がシンプルなだけに気持ちもシンプルになれて、撮っている間に素の自分になれたんです。そうしたら、自分でも見たことのない自分が写っていました。新たな表現の可能性が見つけられた気がします。
―今後、どんなことに挑戦していきたいですか?
自分のなかではやっぱり、踊れるうちはバレエを一生懸命極めたいという気持ちが一番強いのかもしれません。一方で、もっと多方向から「表現する」ということを学びたい気持ちもあるんです。今回も、表現力を磨くためのいい勉強になりました。
―改めて、上野さんにとってのバレエの魅力とは?
バレエは、身体表現の可能性を追求する舞台芸術です。そして、言葉はなくても音楽があります。音楽は耳で聴くものだったところが、バレエではそれが振り付けになり、その振り付けを踊る表現者がいて、音楽を目で見て味わうような感覚があるのです。
そしてバレエには、表現する私たちも、観てくださるお客様たちも、同じ感動を同じ空間に身を置いて共有できる喜びがあります。その喜びを、もっと多くの人たちに知ってもらいたいですね。
―そのために、これからも踊り続けるのですね。
はい。そして私自身にとっても、バレエは幼い頃から当たり前のようにやってきたことで、生きることそのものでした。嫌なことがあっても、踊っていればすぐに忘れられるし、また元気になれる。バレエに出合えて、本当に幸せだったと思います。
まっすぐな視線で、そう話してくださった上野さん。そのしなやかで美しい肢体については言うまでもなく、さらに“これからもバレエと生きる”という決心を胸に抱いた純粋な心があってこそ、シンプルさを極め、ただひたすらに上質な着心地を追求する「天使の綿シフォン®」を輝かせてくれたのではないでしょうか。上野さんの今後の活躍から、目が離せません。
STAFF
photo_Kayoko Asai / styling_Nakako Ikeda / hair&make-up Kyoko Fukuzawa / interview&direction_Shigekazu Ohno(lefthands)
『上野水香オン・ステージ 全国ツアー』
◉6月16日(金)19:00〜
会場:川口総合文化センター・リリア メインホール
◉6月18日(日)15:00〜
会場:岡山シンフォニーホール 大ホール
詳しくはNBS(公益財団法人日本舞台芸術振興会)ホームページで
https://www.nbs.or.jp/stages/2023/mizuka-ueno-tours/

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